| 東京タワー*4 | |
| 2006.11.06.Mon / 00:39 | |
| 2時間ほど過ごしたあと、去り際に 軽く雪那を引き寄せると、そのまま唇を重ねた。 「楽しかったよ。ありがと」 そう言って別れを告げると、彼女が口を開いた。 「雪が融けるまでの期間、側にいてもいい?」 「彼女がいてもいい。あの人の元へ行くまでの刹那の間だけでもいいから」 通年、この地方は4月に最後の雪が降る。 そしてそれが、春の訪れを告げる合図だと認識していた。 いつか溶けてなくなってしまう関係…。それでもかまわないと、彼女は話した。 僕はこのとき何を考えていたんだろ? 実体の見えない、始まったばかりのもうひとつの恋。 元カノとネット恋愛をしながら心の隙間を埋め、 一方で現実のカラダの狭間を埋めようと、一時の快楽に 身を委ねようとしている。 『きっと、恋はするものじゃなくて、落ちるものなんだ』 そんな台詞に共感する反面、 『恋は落ちればいいってもんじゃないんだよ』 不倫される側の気持ちを代弁した、 詩史の夫の台詞が頭の中を駆けめぐる。 「寝れば好きになるかと思った」 「来年ママになります」 そんな以前の痛手から、まだ解放されてはいなかった俺。 ☆ご訪問ありがとうございました。もしもエントリー内容に共感いただけることがありましたら、 足跡代わりにクリック願います。日々の糧にさせていただきます。 |
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