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ゲーム 
2009.08.11.Tue / 08:52 
「簡単には落ちないよ」って声を聞くと、躰が疼いた。

たとえばスカイプの会議の中とか、何気ない会話の中。
相手のプライドが高ければ高いほど、
難易度が上がれば上がるほどに、ゲームは面白く感じた。

だからね、落ちると興味がなくなったの。

「好きになっちゃった?」って聞いて、
「うん」って、相手が答えればゲームオーバー。
罪悪感は多少感じたけれど、でも俺から声をかけた訳でも
口説いた訳でもない。俺は何も仕掛けてないじゃない、って。
それを逃げ道にしてた。

そうして7月は、4人放流した。

追われる恋愛は、やっぱり俺には向いてないのかな?
そう再認識した月。


大阪の人は本気で追いかけてくれたけど、
友人以上の感情や、相手に対し、興味をどうしても抱けなかった。
心地よく感じた無音の状態。けれど内情は、
本当に話すことがなくて、ただ時間だけが過ぎて行っただけ。

秋まで追いかけてくれたら飼ってあげる。
そんな約束をしてくれた方へは、捕まえる前に途中で力尽きた。

それから……余命何ヶ月。
そんな人と恋仲になりかけたけれど、
IDと携帯以外に、俺には情報は与えられなくて…。
住所はおろか、本名や入院先までもが秘密だった。
そうして俺は、彼女を信じることを止めた。


やがて迎えた7月下旬。
荒みきった俺の目の前に、茉莉花は突然やってきた。




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